自分の作品に自信が持てない美大生へ
自分に自信がない、
自分の作品に自信が持てない、
同じクラスのあの子はあんなにも堂々としてる。
すごく羨ましいと思います。
時には劣等感で苦しくなることもあると思います。
でも、実はその「自信がない」ことこそ、成功している人の特徴でもあると聞き、分析してみました。
自信がある人の頭の中から見ていきましょう。
心の底から自信がある人は、課題の講評での教授の言葉は褒め言葉しか耳に入りません。
自分の方が素晴らしい作家だと思っているからですね。
友達からの話にも耳をかしません。
友達が自分と同等かそれ以上の存在であるなんてこと、頭の端にもありません。
では逆に、自信のない人は?
教授の言葉は酷評ばかり聞いてしまいます。
講評終わりに「どうしてあのように思ったのですか。」なんて、詳しく聞きに行ってしまいます。作品だけでなく、プレゼン方法やボード、作品の置き方、見せ方、何が足りなかったのかを分析したくなります。
友達にも聞いて、もっと良くなる方法をディスカッションしているかもしれないですね。
そして、次はもっと良く、もっと素晴らしいものを作りたいと、努力し続けます。
それが、あなたの成長になります。
成長し続ける人か。
今に満足する人か。
作家になったとしても、企業でデザイナーになったとしても、求められるのはどちらかは明確です。
私の学部では、私含め、デザイナーを目指す友人が多かったのですが、大手にデザイナーとして入社し、活躍している友人を数人思い出してみました。
大手自動車メーカーに入社した彼は、暇があれば車のデザイン画を描いていました。
飲み会で、将来の事を話し出すと、急に帰ると言い出しました。
急だったので、どうしてなのか聞くと、
「俺、車のデッサンしに帰るわ」
とだけ言って帰ってしまいました。
誰かに負けたくない、今この時間も、ライバルはもっともっと上達してる。
と、彼はよく言っていました。
インテリア会社のデザイナーとして入社した彼は、韓国からの帰国子女でした。
日本語が片言だった彼は、自分の伝える力への不安から、作品だけでなくプレゼンボードを作るイラレ、フォトショの技術から魅せ方に至るまで、完璧なまでに準備をする力がありました。
実際は日本人が聞いても日本人だと思い込むくらい、数年で身につけたと思えないほどの流暢
日本語でプレゼンテーションしていましたが。
大手のメーカーに入社した彼女は、作品を作る能力はもちろんのこと、論理的に考える能力が長けていたため、インスタレーションやワークショップを運営するなど多岐にわたる活動が評価されていました。
そんな彼女を尊敬の言葉で溢れさせても、それ以上に周りの友人の長所を見つけ、「私なんてまだまだだよ」というのが彼女の口癖でした。
美大生の中で評価される人物と、
社会で評価される人物は大きく異なります。
自分がどちらになりたいのかをしっかりと自分の中で持ち、流されずに努力し続ける力こそが、のちに大きなパワーになりますよ。